ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第三百二十八回 キレイな和紙を使った六角形化粧箱 〜その2〜

 8月24日(水) 曇り時々晴れ(香川県)

 

ここ最近、寝る時間が遅くなっています。

日付けが変わる前に眠れたのは、もう一週間以上前でしょうか。

寝不足気味でつらいっす。

先週末から落ち着いていた暑さも、きょうは少しぶり返した感じで、弱った体に襲ってくるようです。

パソコンのキーボードの操作では同じ間違いを繰り返しているし、ものをどこに置いたか思い出せない…。

いかん、いかん、

9月の展示会に向けて頑張らなければならない時期なのです。

気合で乗り切っていくぞ!

…でも、少しゆっくり休みたいぞぉ。

 

きょうは、昨日に引き続いて「和紙」を使った六角形化粧箱をご紹介します。

きのうの更紗模様の「和紙」と同じく、高松で買ってきた友禅紙をまとった化粧箱です。

色とりどりの模様が鮮やかに描かれた和紙でしょ?

見ていて賑やかな感じになる化粧箱に仕上がりました。

 

多色刷りの友禅紙は、江戸時代の「錦絵(にしきえ)」の技法を活用したものです。

「錦絵」とは、色とりどりの絵の具を使って描かれた多色刷りの浮世絵で、江戸時代中期に編み出された手法と言われています。

この前の日曜日に訪れた「江戸東京博物館」には、多色刷りの「錦絵」ができるまでのプロセスを説明したパネルが飾られていました。

「錦絵」は絵を作る”絵師”、版木を作る”版木師”、できた版木で色を付ける”刷り師”など、複数の技師によって作られる手の込んだものなのです。

博物館のパネルに書いていましたが、鮮やかな絵を求める町民と、複数のプロセスを分業制にして成り立つ経済発展の背景があってこそ、江戸で「錦絵」が誕生できたと言えるのです。

ヨーロッパや中国の絵画にはない独特の雰囲気、躍動感、洒落っ気を、店長は「錦絵」に感じざるを得ません。

歌舞伎役者や相撲取り、日本髪の女性などは、錦絵で描かれた方が雰囲気が出ていいと思いませんか?

せっかく日本独自の文化が残されているんです。

中学や高校の美術の時間に「浮世絵」や「錦絵」の勉強を取り入れてもらってもいいような気がします。

日本には昔から受け継がれてきた、世界に誇れる文化がいっぱいあるんですよ!

店長もいろんな文化に触れて行きたいと思います。

 

次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!

 

 

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