ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第三百二十七回 キレイな和紙を使った六角形化粧箱 〜その1〜
8月23日(火) 曇り時々雨(香川県)
きょう8月23日は二十四節気のひとつ、”処暑(しょしょ)”です。
暑さが幾分収まってくる時期ですが、暦どおり、最近の香川県は涼しい日が続いています。
特に朝は肌寒いくらいです。
今朝はふたつ向こうの布団で寝ているはずの長男が、寝ぼけながら店長の耳を触ってきました。
布団をはぐって、遠くから転がってきたんでしょうね。
布団をかけてやると、ムニャムニャ言いながら寝付きました。
夏の疲れも出る時期です。
風邪には気をつけましょうね。
先日、篠原紙器の社長たちが高松市にある「和紙」のお店に行ってきました。
店長は愛媛県で用があったので同行できませんでしたが、なかなかおもしろいお店だったようです。
去年の11月頃から「和紙」の魅力に気づき始め、篠原紙器の作品に取り入れようと模索していましたが、今回訪問した和紙屋さんでも、インスパイアされたようです。
このお店でいくつかの和紙を買って帰りました。
きょうご紹介の六角形化粧箱にも、和紙屋さんで購入した更紗模様の和紙を使いました。
切り絵のような、影絵のような、懐かしさを感じされられる「和紙」です。
先週末に行った「江戸東京博物館」で紹介されていましたが、江戸の人々は服や道具に施すデザインを、それまでの機能性を重視したものからファッション性の高いものに変えてきました。
更紗模様も、江戸の人々に人気の模様だったそうです。
1603年の「関が原の戦い」以降、幕末までの250年間は太平の世でした。
将軍や参勤交代で訪れる大名が住む江戸は、消費の街として大きく成長しました。
200万人もの人が暮らす、世界的にみても最大級の都市だったのです。
大きな戦もなく、多くの人が暮らす都市です。
文化も豊かに発展するはずです。
多くの出版物が発行され、グルメなひとも多かったそうです。
江戸の人たちは、天下泰平の世を満喫していたようですね。
開国以来、日本は欧米文化を貪欲に取り込みました。
欧米文化に染まった現代でも、「和紙」などの日本独特の文化に触れるとなんだか安心します。
いい文化はいつまでも残して行きたいものです。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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