ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第三百三回 コロコロ立方体の化粧箱 〜その1〜
7月14日(木) 晴れ(香川県)
いやー、日本の女性は強いですな。
日本時間のきょう未明に行われた、サッカーワールドカップドイツ大会の準々決勝で日本代表が勝利し、決勝戦へ進出しました。
女子日本代表としては、ワールドカップ、オリンピックを通じて初のメダル獲得を決めました。
男子とくらべると参加国が少なく、注目度が低めで始まった感のある女子サッカーワールドカップですが、日本代表の快進撃で一気に注目度が上がっております。
去年の男子ワールドカップ南アフリカ大会でも、日本代表の快進撃が日本中を元気にしてくれたのを思い出します。
パウル2世のタコ占いを覆し、結果を出してくれた女子日本代表。
決勝戦でもいい戦いを見せて下さい!!
先日、篠原紙器の工場の片付けを行いました。
その際にキレイな化粧紙を見つけたので、きょうはその紙を使った化粧箱を作りました。
白と茶色の2色を基調とした、流れるようなデザインが施された「友禅紙」の化粧箱です。
和のテイストを活かせるよう、箱の形は立方体にして、フタは浅ブタのミフタ式を採用しました。
コロコロっとした可愛らしい箱でしょ?
”箱屋の試み”でもいくつかの「友禅紙」を紹介してきました。
篠原紙器で保管している「友禅紙」は、そのほとんどが楮(こうぞ)を原料にした和紙をベースにしています。
楮(こうぞ)紙は薄くて柔らかい割にはじょうぶで、貼箱にはとても適した紙です。
一度染め屋さんの作業を見せていただいたことがあるんですが、ベースになる紙に版を乗せて、染料を刷り込んで紙を染めていきます。
2色の友禅では2つの版を使い、7色の友禅では7つの版を使うことになります。
この手法は、江戸時代の「錦絵(にしきえ)」を作る手法と同じ原理です。
「錦絵(にしきえ)」とは多色刷りを施した浮世絵のことで、浮世絵のデザイン性を一気に引き上げた、画期的な手法です。
「錦絵(にしきえ)」の手法を考えたのが、鈴木春信という絵師です。
実は鈴木春信と平賀源内は同じ町内に住んでいたとのこと。
「錦絵(にしきえ)」手法の開発には、平賀源内先生が深く係っていた、との研究結果も出ています。
ここにも出たか、源内先生。
まさに神出鬼没。
明日も篠原紙器で見つけた、変わった紙の化粧箱を紹介します。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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