ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第三百一回 中身が見える窓つき化粧箱
7月12日(火) 雨のち曇り時々晴れ(香川県)
無事に300回を突破した”箱屋の試み”、店長の思いつきでいろんな箱を紹介してきました。
いろんな箱を用意する中で気がついた点があります。
「やっぱり箱は四角が一番キレイ」
三角形の箱やら多角形の箱やら丸みのある箱やらを扱ってきましたが、四角い箱がもっとも作りやすく、もっとも自然な箱に仕上がります。
やはり直角と直線を組み合わせたものが、箱を箱らしくするんでしょう。
しかし、四角い箱だけでは市場が黙ってくれません。
実際に、篠原紙器にも四角以外の箱を作れないかと言う問い合わせが増えてきております。
お客さまの要望を叶えるべく、きょうから店長はCADソフトの勉強に入りました。
四角以外の箱を作るためには、それなりの設計図が必要です。
直角と直線以外の構成がはいると、角度を測ったり径を測ったりする必要がでてきます。
手作業で多角形や曲線を描くと、どうしてもズレが生じますからね。
いまどきCADくらい使えないと、箱屋は厳しい世間の荒波に飲まれてしまいます。
勉強を重ね、おもしろい箱を市場に提供していきますので、楽しみにしていてくださいね。
まだ変形箱の設計ができない状況でもありますので、きょうは四角い化粧箱のご紹介です。
貼箱にしては浅い箱ですが、この箱の大きな特徴は「窓つき」ということ。
フタの内側が空隙になっており、そこにセロファンが貼られています。
透明なセロファンのおかげで、箱の中身をフタをしたまま確認できます。
こういった化粧箱は、珍味などの乾物用の箱で見ることがあります。
きょうの化粧箱の窓部分には、魚のシールや葉っぱの飾りがつけられています。
中身がセロファンを通して見えることから、箱の中身も箱のデザインとして活かせる化粧箱です。
フタをした衛生的な状態で中身が確認できますから、商品を買うお客さまの安心にもつながるんじゃないでしょうか。
フタに空隙を作ったり、セロファンを貼ったりする手間がかかるので、普通の貼箱よりはコストのかかる箱です。
しかし、お客さまの目について商品を買っていただける機会が増えてくれるのであれば、利用価値は高いと思いますぞ。
商品の付加価値を上げるために、化粧箱はいかがでしょうか?
久しぶりの宣伝をしたところで、きょうはおしまい。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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