ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第二百九十八回 ツートーンカラーに着飾った化粧箱 〜その8〜

 7月 7日(木) 雨のち曇り(香川県)

 

きょう7月7日は、二十四節気のひとつ”小暑”です。

梅雨が明けて暑くなってくる時期です。

ことしの”小暑”は、長引く梅雨と早くからの暑さ攻撃で、”暑さが小さい”なんて感じではありませんね。

といいつつも、きょうの香川県は暑さも控えめです。

一日中雨が降っている影響でしょうか?

 

こんな雨の中、年に一度の再開イベントを迎えているのが”織り姫”と”彦星”です。

気になったので、昨年7月7日のブログを見返してみました。

薄雲が張っていて、星空を見ることができなかったようです。

今年の七夕は、あいにくの雨空です。

みんなに見られていると恥ずかしいでしょうから、雲の上の世界で2人の時間をゆっくり過ごしていただきましょう。

 

”織り姫”にちなんだワケではありませんが、きょうの「ツートーンカラー」化粧箱には「布紙」を使いました。

6月に紹介した「六角形化粧箱」で使用した、緑色と黄土色の「布紙」の組み合わせです。

布の素朴さが表れた化粧箱に仕上がりました。

 

最近は図鑑や辞書などは、レザーペーパーで表紙を包んでいるものをよく見かけます

図書館で一昔前のしっかりした本を借りると、表紙を布で包んでいるものが多いです。

この一昔前の本の時代に「布紙」があったのか、それとも布をうまく表紙に貼り付けたのか分かりませんが、触られる機会の多い本が傷みにくいように、丈夫な布で表紙を覆っているんでしょう。

たくさんの人が利用した証拠に、表紙の表面には擦れや汚れが残っています。

店長が読むことで、この本にまた擦れや汚れが追加されます。

本が傷んでいく代わりに、読んだ人の知識が積み重ねられていくんですね。

 

きょう作った「布紙」の「ツートーンカラー」化粧箱も、いろんな人に触っていただいて、擦れや汚れをつけながら、多くの足跡を残していただきたいものです。

中身を使ったら廃棄される箱では、さみしいですからね。

「布紙」を使ったじょうぶな箱に仕上がっています。

中身がなくなった後も、大切なものをしまう化粧箱として扱ってください。

 

さて、ことしの短冊にはなんてお願いを書こうかしら。

 

次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!

 

 

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