ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第二百九十六回 ツートーンカラーに着飾った化粧箱 〜その6〜
7月 5日(火) 晴れ時々曇り(香川県)
きのうの夜、店長の住む観音寺市にある有明浜で用事をしていました。
雨は降っていたのですが、時間が経つごとに雨脚が強くなり、風も吹いてきて、雷は鳴り始めて、たいへんなことになってきました。
家に変える時分には土砂降りになって足元がビチャビチャに。
傘をさしても、あれだけ強い雨が降ったら濡れてしまうんですね。
そして先ほど、香川県では珍しい地震が発生しました。
けっこう揺れているな、と思って情報を取ってみると、震源は和歌山県で震度5強を記録した地点があるとのこと。
自然災害への対応を真剣に考えておかないといけませんね。
きょうの「ツートーンカラー」化粧箱は、2色の「レザーペーパー」でデザインした箱です。
表面にシワのような模様を施した「レザーペーパー」で、鮮やかな赤と淡いピンクの紙を組み合わせています。
「レザーペーパー」にも、表面に加工した模様や質感の違いで多くのバリエーションがあります。
細かい網目模様を施したもの、マット調に仕上げて渋い感じのもの、光沢をつけて派手な感じに仕上げたもの、などなどありますが、どれも皮革に似せているのが共通です。
「擬革紙(ぎかくし)」と呼ばれる紙の仲間です。
もう一つの共通項は、紙の表面がビニール処理されていることです。
この部分が、同じく皮革っぽい紙である「紙クロス」と異なる点ですね。
ビニール処理されているので、破れにくく擦れにくい、物理的に強い紙です。
水を弾く防水性も備えています。
皮革と違って、切ったり折ったり貼ったりするのが簡単で、加工性は高い素材です。
それでいて皮革に近い質感を出せるので、けっこう便利な紙です。
値段も皮革より安いですしね。
ロール状で販売されているため、箱屋としては少し使いづらいところがあります。
どうしても丸みのクセが紙について、紙がクルッと巻いてしまいます。
また、ロールから平板に切るのも大変なのです。
どこかで「レザーペーパー」を平板で売っているところはないかしら?
もうちょっと「ツートーンカラー」化粧箱を続けさせていただきます。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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