ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第二百八十二回 倉橋先生の手がけた金唐革紙 〜その3〜

 6月15日(水) 曇り(香川県)

 

きょうの香川県は、朝から曇りの一日でした。

そんな中、店長はサンポート高松にある”料理の鉄人”のお店にランチを食べに行きました。

仕事の打ち合わせで、お昼ご飯を食べながらお話しましょ、ということで、うわさのお店に行くことに。

お店は、サンポート高松にそびえ立つシンボルタワーの29階にあります。

初めて登る階だったのですが、エレベーターを降りたところから臨む瀬戸の海、高松の街はなんともいい景色でした。

さすが有名店、平日のお昼でもかなり混んでいました。

香川でお昼に混む店は、おいしいうどん屋か開店直後の有名店くらいだと思っていたのですが、高級店でもお客さんが入っているのは意外でした。

しぶ賃な県民性を持つ香川県民の、意外な側面を見た気がします。

このお店で店長がいただいたのが「かに玉丼」です。

ご飯の上にフワフワ卵焼きが乗っていて、その上から濃厚なアンがかかっていました。

レンゲでご飯を卵とアンといっしょにすくって食べる、なかなかおいしかったです。

お金持ちになって、こんなお店でコース料理を腹いっぱい食べてみたいものです。

 

今週お届けしております”倉橋先生の手がけた金唐革紙”ですが、きょうは先月末まで開催されていた”源内金唐革紙同好会展”に出品されていた作品のひとつを紹介します。

平賀源内先生が残した功績で最も有名な、「エレキテル」をモチーフにした作品です。

皆さんも、どこかで見かけたことのあるデザインではないでしょうか。

 

「エレキテル」は、オランダで治療用に使われ壊れてしまっていたものを、平賀源内が長崎で入手し、勘を働かせながら見事に復元した、と伝えられています。

この修復した「エレキテル」を使って、当時の人々をビックリさせていたようですね。

日本にはまだ「電気」の概念が伝わっていなかった時代です。

火花を散らしてビリビリする「エレキテル」は、江戸の街では大きな関心ごとになっていたようです。

 

現存しているエレキテルは2台あります。

写真のデザインのエレキテルは、東京の逓信(ていしん)博物館で保管されており、地味なデザインのもう1台は、香川県の平賀源内記念館に置かれています。

 

”源内金唐革紙同好会展”では、篠原紙器が作った「エレキテル化粧箱」も飾られていました。

ただ、彩色がほとんどされていなかったため、印象が薄いままの展示でした。

明日は、展示していた「エレキテル化粧箱」に、倉橋先生に彩色していただいた作品を紹介します。

 

次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!

 

 

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