ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第二百三十回 越前和紙で作った化粧箱

 3月23日(水) 晴れ(香川県)

 

きょうから甲子園球場で、選抜高校野球大会が始まりました。

今回の大会には、店長の住む香川県代表校が6年ぶりに参加しました。

それも開幕試合。

わが香川県代表は香川西高校。

相手は新潟県代表の日本文理でした。

試合の結果は … 残念ながら、香川西高校の初戦突破はなりませんでした。

しかし、元気で気持ちの良い、全力を尽くしたプレーは見る人を元気にしてくれたと思います。

香川西ナインのみんな、おつかれまさでした。

甲子園球場のバックネット広告スペースには、「がんばれ、日本」の文字が書かれていました。

野球観戦どころでない方々も多いと思いますが、一生懸命頑張っている姿を見て、少しでも心や体の疲れを取っていただけることを願います。

 

きのうご紹介した赤い「民芸紙」を使って、きょうは化粧箱を作ってみました。

先週からのブログでも書きましたが、越前和紙は半紙や版画用紙、千代紙やふすまに使われることが多く、化粧箱用の小間紙(こまがみ)として作られていることが少なそうです。

 

用途が異なっても、条件が合えば化粧箱に使えるはず。

赤い「民芸紙」は、紙質、紙厚とも化粧紙に適していたので、さっそく箱にしてみました。

 

「民芸紙」が持つ和紙の柔らかさ、落ち着きが、うまく反映された化粧箱に仕上がってくれました。

赤色は、明るければ華やかさを演出し、暗ければ大人らしさを演出すると思うんです。

今回使った「民芸紙」の赤は、やや暗い色で落ち着きがある中に、どこか素朴さを感じます。

でも、この箱に金箔を加えれば豪華になりそうですよ。

赤とは別の要素を加えることにより、いろんな顔に変わるような、どこか控えめな赤い化粧箱だと思います。

 

福井県を訪問した際、和紙を扱う業者さんや、和紙の博物館に行く機会を頂きました。

きょう使用した「民芸紙」という言葉も、福井で教えてもらった言葉です。

和紙の文化が深く根付いている地域だな、と感じました。

そこで「紙の神様」に出会うことが出来ました。

明日は「紙の神様」を、少しだけご紹介いたします。

 

次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!

 

 

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