ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第二百二十八回 福井でいただいたおもしろい紙 〜その4〜

 3月18日(金) 晴れ時々曇り(香川県)

 

東北の太平洋沖で巨大地震が起きてから一週間になります。

救援を求めている方々がいるのに、遠くで見守ることしかできないのは心苦しいです。

今朝のラジオでは、ボランティア活動のために被災地に行くことは今はしないでください、との話がありました。

物資が乏しく、被害が大きいところに素人が行っても、自衛隊や救援隊の邪魔になるだけなので、気持ちがある方は募金活動などで支援してください、とのことでした。

港が使えるようになったり、道路が繋がったり、製油所が再開したり、徐々に復旧作業は進んでいるようです。

仮設住宅の設置が決まったところもあるようなので、少しずつ落ち着きを取り戻していただきたいと願います。

 

福井訪問の際には、いろいろな和紙をいただいて帰りました。

きょうも、そんな和紙のひとつを紹介します。

きょうご紹介の和紙は、「ちぎって使う和紙」です。

 

和紙には、繊維の長い楮(こうぞ)が使われます。

紙原料の繊維が長いため、手でやぶると破れ目に繊維が出てきます。

この破れ目は和紙の特徴的な部分です。

 

きょうの和紙はちぎって使えるように漉(す)いており、使う部分が薄い和紙のつなぎでつながっています。

使う部分を手で「ちぎる」と、紙の周りに和紙特有の破れ目が出る、という仕組みになっています。

おもしろいですね。

 

和紙の破れ目をデザインとして楽しむ道具がいろいろ出ているようです。

「ちぎって」使うマスキングテープや、「ちぎって」使うネームテープなど、若い女性に好まれているアイテムが市場をにぎわしているそうです。

破れ目からも、和紙が持つ柔らかさが感じられますよね。

やぶり方によって毎回異なる破れ方になるのも、オリジナル性として捉えられているのでしょうか。

 

もう少し、福井でいただいた和紙を紹介します。

 

次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!

 

 

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