ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第二百二十七回 福井でいただいたおもしろい紙 〜その3〜
3月17日(木) 曇り一時雨(香川県)
毎営業日、当たり前のようにブログを更新しています。
パソコンの前に座るときはインターネットで情報を入れたり、車を運転するときにはラジオを聴いたり、家ではテレビを観たり、歩いているときには携帯電話でニュースを見たりしています。
どこにいても欲しい情報が新鮮なうちに入ってきて、必要な情報をいつでも発信できることが普通の生活をしています。
今回の震災では、まったく情報が入らず、自分の声を発信できずに、とても不安な気持ちで生活している方がたくさんいらっしゃる、という話を聞きました。
周りの状況、救援や支援物資の情報など、必要な方に必要な情報が届いていないのは、非常に残念です。
”Twitter””Facebook””YouTube””Ustream”…などなど、気軽にコミュニケーションが取れるツールが普及していますが、いざという時に情報を取れる仕組みはまだ不十分なのでしょうね。
情報関係各企業、各団体は、必死で復旧作業を進められています。
一刻もはやく、孤立状態を解消していただけることを切に願います。
きょうも福井県でいただいた和紙をご紹介します。
きょうの和紙は、「絹」が入った紙です。
紙の表面に「絹」を織り込んだ和紙で、やぶれにくい性質を持っています。
この紙に使われている「絹」は、お蚕さんが作った天然の「絹」だそうです。
身近で見かけるものでは、ふすまに使われている紙でしょうか。
ふすまに近づいてよく見ると、紙の表面に糸を織り込んだものがありませんか?
きょうの紙も、ふすまに使われることが多い和紙です。
金色に染めた紙の表面に、天然の「絹」で作った糸を編みこんでいます。
天然ものなので、お蚕さんの気まぐれで黒っぽい筋が入るそうです。
紙屋さんの話では、この黒っぽい筋や点がクレームの対象になることがあるそうです。
店長はこの黒っぽい筋も、自然な感じでいいのになぁ、と思います。
和紙の産地”越前地域”には、やはりおもしろい紙がいっぱいありました。
香川県でじっとしていたら、知らないままの紙も多いのかも知れません。
いろんなところへ行って、いろんな紙や箱を見て行きたいと思います。
明日も福井でいただいた和紙を紹介します。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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