ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第百四十六回 革に似せた紙 〜擬革紙〜 黒

11月10日(水) 曇り時々晴れ(香川県)

 

香川県で寒い、寒い、と言っていましたが、東北や北海道は天気が荒れているようです。

きのうのブログで、「瀬戸内海でも荒れる」と書きましたが、日本海はレベルが違いますね。

ニュースで見たんですが、岸壁に打ち付けた波しぶきが、灯台の3倍以上の高さまで跳ね上がっているのを見て、驚愕(きょうがく)してしまいました。

自然の威力の凄(すさ)まじさに、改めて気付かされました。

高潮の被害なども出ているようです。

被害にあわれた方には、お見舞い申し上げます。

 

話題を箱に移します。

 

最近、店長は「擬革紙」なるものに興味津々(きょうみしんしん)です。

 

「擬革紙」…じょうぶな紙の表面に塗被(とひ)加工をし、型付けなどの特殊な仕上げをして革に似せて作った紙。書類の表紙や家具などに用いる。レザーペーパー。【出典:デジタル大辞泉】

 

皆さんも、本や手帳の装丁や、壁紙などで見たことがあるのではないでしょうか?

表面に細かいデコボコ模様を施し、ツヤをかけて皮革のように仕上げた紙です。

 

篠原紙器でも、「擬革紙」を使った貼箱を作ることがあります。

きょうご紹介の化粧箱に使っている「擬革紙」は、「紙クロス」とも呼ばれている紙です。

この紙は、黒い紙の表面に”梨地”というデザインのデコボコを付け、ツヤを出しています。

外観は革やビニール革に似ていますが、紙です。

ビリリと破れます。

この「紙クロス」を使うことで、化粧箱に高級感を演出できます。

 

黒色のほかにも赤色や白色があり、香川県西部でお嫁入の引き出物として使われる「おいり」という米菓子を入れる化粧箱なんかに使っています。

赤色と白色の組み合わせで、おめでたいイメージも演出できる、いい紙です。

 

篠原紙器の工場を探してみると、ほかにも「擬革紙」がありました!

調子に乗って、明日も「擬革紙」を使った化粧箱を紹介します。

 

次回の箱屋の試み、お楽しみに!!

 

 

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