ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第二十回 貼箱を応用した製品
5月1日(木) 曇り(香川県)
きょうご紹介するのは、箱とは呼びにくいものです。
写真でお分かりだと思いますが、白いファイルケースです。
貼箱のブック式を応用した変形箱の一種ですが、とても手間がかかる代物です。
A4サイズの書類が入るサイズなので、表紙が大きくなります。大きな表紙に化粧紙を貼るのは、化粧紙のズレやシワが出やすく、手間がかかります。
また、書類を入れる箱の部分も、口が小さく深い形になっています。この形も、化粧紙が貼りにくいんです。
さらに、表紙を閉じた際に、表紙が勝手に開かないように重なり口に磁石を埋めています。磁石の穴を掘るのも、また手間がかかります。
そんな面倒な製品ですが、職人さんたちの手にかかれば、とてもきれいに仕上がります。
篠原紙器の強みのひとつです。
機械で貼るように、一日に何千個もはできませんが、手作りならではの巧妙な仕上がりを感じることができる製品です。
今回までの二十回のブログでは、いろいろな箱を紹介してきました。
次回からは、貼箱以外の箱や、貼箱の素材などを載せていきたいと思います。
次回の箱屋の試み、お楽しみに!!
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